2、3日前の予報は悪かったが今日は先ず先ずの天候になりそうだ。魚津市街から片貝川をさかのぼる。
第二発電所手前約300mの片貝川に掛かる橋詰に車を停める。その橋の手前の林道(片貝川右岸)をシールを付けて歩き出す。
林道の積雪は50センチ位。右下の片貝川を見ながら林道は徐々に高度を上げていく。
所々枝沢が有り雪の切れ掛かっている所も有ったがスキーを外す事はなかった。1時間余り歩くと目標の尾根が見えてきた。
林道が大きく右にカーブしている所で柏尾谷の入口付近でもある。
取り付き斜面は杉林で、じきに雑木林に変わると急斜面になってくるが、尾根が広い(痩せてはいないと言う程のものです)ので
登り易い所を探して登る。
地図上900mピークの主尾根に合流すると傾斜は緩くなる。ここからはブナ林の快適な尾根を登って行く。
標高1150mまで来ると尾根はいっそう広く緩やかになり、地形を良く把握していないとアップダウンにはまる(降りでは上り返しは
2,3度有ったがシールを貼るほどでも無かった)。
地図上1288mピークから一旦降ると、主稜線の成谷山(1600m)までは快適な登行が続く。
成谷山まで来るとようやく僧ヶ岳のピークが見えてきた。と同時に南東には谷(毛勝谷)を大きく開けた毛勝山が圧巻だ。
山頂まであと標高差で250mだが、ここからが非常に長かった(きつかった)。
稜線上はそれ程危険な所は無かったのだが、小さいピークが次から次へと出てきて(降りは殆んど滑る事が出来ます)気持ちが
萎えそうになった。しかし天気は快晴、風も穏やか時間もまだ余裕があるのでゆっくり時間を掛ける。
そして歩き始めて6時間半余り、念願叶い積雪期の僧ヶ岳に到着する事が出来た。展望は申し分なし。
山は勿論だが富山平野(湾)もクッキリと見渡す事ができた。風が冷たいので滑降の準備をして下山に掛かる。
稜線上は雪が軽いのでスキーが良く走る。成谷山から標高差300m余りがこのコース最も楽しい斜面だった。
当初の計画ではアップダウンを嫌い、成谷山頂から左隣の成谷を滑り、標高1050mで通常の尾根にシールで100m上り返す事も
考えていたが、初めてのルートでもあり時間が掛かると思い往路を下った。
標高1150mから900mピークの間も快適な斜面だった。
900mピークから狭い急な尾根を嫌って、主尾根をそのまま滑り七尾山(830,3m)とのコル(750m)から谷を降って行き、取り付き斜面の
林道に出た。気温が高く谷は雪がグサグサで雪崩れている所もあり、滑っていて良い感じはしなかった(反省!)。
林道は多少滑ってくれたので半分以下の時間で帰ってこれた。
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