山行報告 大滝谷

大滝の前で
山域・山名
五箇山草谷支流、大滝谷
山行形態
沢登り
山行日
2006年9月3日
メンバー
米澤、尾田、安田、かねみつ、奥野(L、記)
コースタイム
落合橋 7:30 → 大滝高巻き 8:00〜8:30 → 一杯滝があって一々時間を覚えていない → 大高巻きの大滝二つ 11:00〜12:30 → まだまだ滝やナメがたくさん → 大獅子山稜線 14:40 → 縦走路 14:47 → ブナオ峠 15:10

五箇山の大滝谷に行って来た。二万五千分の1図を眺めながら「ここは面白いゾ」と予想して行くことにした。谷の名前も判らない。「行くヨ」と会の掲示板に書き込んだら「そこは“大滝谷”って言うゾ」と教えてもらったし「中々スゴい(面白い)ところですよ」とメールももらった。どうやら、自分の見たては「大正解」らしい。このあたりが沢登りの面白さの一つである。

国道156線からブナオ峠に行く林道を辿り、まずブナオ峠に一台車を停める。車を乗り換えて林道を戻り、落合橋(と書いてあった、谷の名前も“大滝川”と書いてあった)たもとに車を停めて(2〜3台分の駐車スペースあり)入溪する。一台先客が駐車していたので、先行者がいるようだ。さて、いったい何処からこの深い谷に降りたものか、少し悩む。駐車スペースにしたところの薮に人の降りたあとを発見、わたし等もそれにしたがう。懸垂すること無く木の枝掴まりで、河原に降り立つ。




まずは穏やかな流れ。やがて堰堤。堰堤基部右側に登り口があって楽に超えられた。その後も穏やかな流れ。30分ほどで左手(右岸)薮をザイルで確保され登ろうとしている人発見。先ほどの先客の方々らしい。「大滝はこのすぐ先、巻くなら自分等のコースが良い」と教えてもらう。まずは、大滝を見に行く。落差20m余り(30m程度かも)か。中々良い滝である。滝右手の岩壁は、途中までは登れそうだが、その先で岩壁に突き当たっている。左手もなんとか一段上がれそうだが、先行者の上がったところに戻ってそこから巻こう、ということになる。滑りやすい最初の数メートルがちょっと厳しい。一段上がったらあとは楽に滝の向こう側に出られた。

滝上部は、良い感じの渓流。やがて5メートルの滝。右手から巻けそうだったけど、オダ号は突撃していった。全員オダ号に続く。自分はザイルをお助けに出してもらった。(無いとちょっと辛い、ってか自分の判断では迷うこと無く右手からの巻き)

その上も良い感じで滝が出てくる。5メートル〜10メートル二段連続は、5メートルに流木がかかっている。安田さん流木を使って5メートルを直登、10メートルは左から巻き上がる。みんなもそれに続く。ここは、全員ノーザイルだった。さらに、気合いで登るシャワーの滝(7メートル)もあって面白い。

さらに、10メートル余りの直瀑。これは登れん。左側は垂直の岩溝、その手前も岩壁が立っている。右手は段々になっているので、薮まで行けそうだが、その先は岩壁?らしい。米澤さんがリードで段々を登り薮に到達し立木でビレーを取る。残り全員はフィックスしたザイルをゴボウで立木まで行きセルフを取る。この先は、自分が先頭で行く。岩壁に見えたところには弱点があって、弱いけど手懸りの木の根もある。一段気合いで上がると安全地帯、ゴボウで後続に続いてもらう。薮を少し進むと滝の落ち口が見える。少し先に「こりゃ、ぜってぃ登れんゾ!!」という10メートルの滝が見えるので二つまとめて巻く。河原には木の根掴みで降り立てた。

この先もシャワーの滝や滑るとヤバいナメも出てきて、ゲップが出るほど堪能する。やがて水流も渇れてくるが、稜線は未だらしい。先客の方々(砺波の山岳会の人らしい)と最後を詰め上げ、大獅子山の登山道に出る。最後は、ちょっと迷いやすいが、薮コギはナシだった。

大獅子山の登山道を下ると、稜線の登山道に出る。気持の良いブナ林の中を20分ほど散歩すると、ゴールのブナオ峠駐車場に到着。良い沢でした。砺波の山岳会の人達が、仲間を迎えに来ておられた。これで復帰三回目、何れも面白い谷で「やっぱ沢は最高!!」です。


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