梅雨の中休みとなったこの日、人形山、三ヶ辻山という呉西の名山に登った。
この山は人気の山のようで、登山口駐車場には県外ナンバーの車も見られ、さらに我々が準備運動をしている最中にも何台かがやって来た。その中に田中さんの恩師のパーティもいて、しばし思い出話に花が咲いたようだった。このパーティとは後に思わぬ形で再会することになる。
予定より少し遅れてスタート。宮屋敷跡までは眺望のきかない林(最初は杉林のちにブナ林に変わる)の中をひたすら登る。宮屋敷跡に近づくにつれ急登になってくる。やがて上部が次第に明るくなり視界が開けたところが宮屋敷跡であった。
宮屋敷跡を後にしていったん下り、その後県境稜線上を歩く。ここからは三ヶ辻山の眺めがよい。稜線上のコースからの眺望を登山の楽しみの1つとしている私にとってはこの辺りからがベリーグー(笑)なコースになる。
やがて梯子坂乗越分岐で道は2つに分かれ、我々はまず左の三ヶ辻山に向かった。この道は一部ヤブをかき分けて行かねばならず、そうした苦労の後山頂にたどり着いても、ササが生い茂っていて眺望もさほど良くなく、さらには虫がうんざりするほど飛び回っており、こんな所に長居は無用とばかり早々に引き返した。分岐から今度は人形山に向かう。こちらは道も歩きやすく20分弱で山頂に到達した。さきほどとはうって変わって眺望はすばらしく、虫も飛び回っておらず(笑)とても快適であった。我々はここで昼食休憩をとることにした。
昼食後、名残惜しみながら山頂を後にした。しばらく下ったところで田中さんの恩師のパーティに追いついた。何と、田中さんの恩師が両足をつって歩けなくなっておりパーティのメンバーが応急処置をしていたのだった。そこで我々も足を伸ばしたりマッサージを行ったりして必死に応急処置に協力した。その甲斐あって足の状態もようやく回復し、我々を含め一同ホッと胸をなで下ろした。その後再発することもなく何とか下山することができた。
今回はアクシデントにより予定より時間がかかってしまったものの、眺望は良く天候にも恵まれ、また思わぬことで人助けをする形になって、非常に有意義な山行となった。
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