山行報告 猿ケ馬場山

概念図
山域・山名
猿ケ馬場山(1875m)
山行形態
山スキー
山行日
2005年3月15日
メンバー
尾田(L)、松井、村田、平井、清河、酒井、田中、津田、堀、金光、千々石、宮崎(記)、森岡(ゆ、guest、お里帰り)
コースタイム
薬勝寺池(小杉) 4:45 = 白川郷 6:04〜6:45 → 1472m峰 11:30 → 猿ケ馬場山 13:05〜13:35 → 白川郷 16:13〜16:40 = 薬勝寺池(小杉) 17:46





前回(2年前)は途中敗退しているだけに今回は出発を4時30分とし、登りに7時間充てる計画である。場合によっては隊を二つにわけ、精鋭だけでも頂上を踏もう、と言う意気込みで臨んだ。

前日からの寒波襲来で登山口の白川郷は30cmを超える新雪である。車3台は民家の納屋の前に停めさせてもらい、神社裏からシール登高を開始する。宮谷林道辺りで新雪は50cmくらいになり、ラッセルも大変、ペースが落ちて来る。この情况では登頂は無理だろう、と諦めかけていたとき、標高1200m付近で高岡HCの5名パーティが我々に追い付き、ラッセルを代ってくれた。すごい馬力の人がいて、深い新雪もなんのその、ガンガン開けていってくれる。おかげで11:30には1472m峰に達することができ、この調子では登頂も可能だと希望が出て来る。

全体で休憩を取ったのは1472m峰だけで、あとはラッセルが終った順に各自休憩を取ると言う方式で、隊列としては止まること無く進む。前方には大きな帰雲山がかまえ、そのかなり奥に猿ケ馬場らしいピークが見える。気が遠くなりそうな距離だが、諦めずに前進する。帰雲山は左から巻いてコルに降り、コルから最後のだらだらとした長い登りにかかる。高岡HCの5名は帰雲山で行動を打ち切り、隊列は我々13名に名古屋からの2名を加えた15名になった。

猿ケ馬場山山頂は、無雪期にはだだっ広いシラビソの密林になっているのだが、この時期はシラビソの上部だけが雪面から顔を出す一面の雪野原になっている。一番高いと思われるところまで進み、そこを頂上として行動を打ち切った。

ヤッター!全員登頂だ!!苦労して踏んだピークの味は最高!時刻は既に13:00を過ぎており、下りも長い上、アップダウンがあって時間がかかりそうなので、ラーメンタイムは省略し、シールを剥して靴を締め、記念撮影の後すぐに下ることにする。

頂上付近は傾斜が緩く新雪の中は滑べらないので、登りのトレースを利用して下る。帰雲山の登りとその先の平坦地はスキーを担ぐ。1472m峰からは緩急交互広い斜面が何処までも続き、みんな自由自在に、思いのままにシュプールを刻む。宮谷林道からは浅い谷筋を下ったが、ここでも新雪スキーを十分味わうことができた。長距離の滑降で足はクタクタ、時間も遅いので帰りの風呂も省略し帰途についた。

今回は、1)早い出発で十分な行動時間を確保できたこと 2)高岡HCの強力な助っ人に出会えたこと 3)大勢でラッセルを分担し、休憩無しで進んだこと によってみんなで頂上を踏むことができ、会心のツアーとなった。

 

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