山行報告 立山川〜奥大日岳

山域・山名
立山川〜奥大日岳
山行形態
山スキー
山行日
2005年5月21日
メンバー
尾田佳隆
コースタイム
菊石5:55〜6:20=東大谷出合8:00〜カガミ谷乗越11:45=奥大日岳12:40〜13:30=菊石15:45
毛勝谷出合付近の雪割れ 室堂乗越を正面に見ながらの歩行
カガミ谷の入口で
(正面奥がカガミ谷乗越)
振り返ると歩いて来た立山川が
ブロック雪崩の残骸(カガミ谷で) 稜線から大日三山
(右端が奥大日のピーク))
剣岳とカスミ谷源頭部の斜面 山頂から大日岳をバックに
奥大日2611mピークの雪庇と立山 奥大日直下の斜面(カスミ谷側)

数日前のインターネットの情報では、立山川の雪割れは多少有るものの渡渉は一回もせずに済んだとなっていたので、偵察を兼ねて行って見る事にした。

車は馬場島から1キロ先の菊石の手前まで入る事が出来た。情報ではしばらくでシール歩行が出来たとあったのでスキーを肩に担いで林道を歩き出す。すると20分ほどでシール歩行が可能になり、先の毛勝の東又谷とはえらい違いである。毛勝谷出合までは雪割れは何箇所も有ったが、うまい具合に雪が繋がっており渡渉は一回もせずに済んだ(ただ、雪切れ等でスキーをはずす所は2〜3箇所あり)。

東大谷出合を過ぎると正面に広いすり鉢状の谷が見え、室堂乗越も確認出来る。実は当初の計画では室堂乗越から別山に登り、剣の雄姿を見ようと思っていたが気が変わり(奥大日から見る剣も良いかなと思った)、カガミ谷を詰めて奥大日へ予定を変更しました。しかしこの谷は思ったより長く、途中から斜面も急になり雪面も硬くスキーを担いで登るが、アイゼンを持ってこなかったので(ピッケルは携帯)蹴り込みを入れながら登るため非常に疲れる。カガミ谷乗越に着いた頃には足はガクガク。しかし頂上まではあと少し、展望を楽しみながらの稜線歩きとなる。そして6時間余り掛けてようやく山頂に到着(単独壷足の方が先着)。ここからは、やっぱり剣でしょう。大日岳の雪庇もはっきり確認できます。無風、快晴。何て素晴らしい展望(天候)なんだろう。そして今回は山頂からカスミ谷源頭斜面にダイブである。稜線上は雪庇が連なっているが、山頂付近だけは雪庇が無くすんなり行けそうだ。

標高2400m付近で東側の尾根を乗越し立山川に下る谷を行かなくてはならないので、ほんの僅かな源頭部の滑りであったが、超気持ち良い斜面でした。ただ、立山川に繋がる谷は、下から(登りの途中で)見た目よりもデブリがひどく、スキーがこんなに辛いとは思わなかった(担いだ方が速いし楽だと後から思った)。立山川に出ると一気の下り。そして無事車の所に到着。

立山川は、雪割れは早いものの以外に遅くまでスキーが楽しめる事を知り、山スキー終盤のエリアがまた1つ増えた事が大きな収穫だった。

 

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