高度差約900m、シャリバテ防止策として前日より行動食の選択に気をとられる。
片四発電所を通り過ぎると、成谷堰堤が「ようこそ」と挨拶してくれた。車を川原近くの駐車スペースに止めた。「うぉ〜っ」、オロロ数十匹までもが歓迎してくれた。支度を整え川原を渡り、小堰堤4つの連続超え (バテル)。その後もしばらく急登が続き、小休止 とした。その先を進むと崩壊地 が現れ、慎重かつ小急ぎで登った。
大滝にでる。左側を高巻きそのままトラバース気味に次の滝も超えられるが、高巻いたところに捨てスリングが。「どうぞ、懸垂してください。」と言わんばかりだったので、そこは懸垂で下降 した。しばらくすると水量が減少し始め、本日のメインイベントの開催を成功させるために、そこでソーメンパーティ とした。成谷の冷水にさらしたソーメンは最高でした。
なかなか枯れそうで枯れない沢を登っていくと、「お見事!」。どこの庭師が創ったのか、体裁のとれた岩の配置、美しい水流、そしてコケの張り具合。ここが日本庭園。ただよう涼気、浮かぶ白いモヤ、魅了されたのは私だけではないと思う。
日本庭園に、別れを惜しみ先に進むと水は枯れて しまった。そろそろ赤ペンキを探すこととなったが、一向に見つからない。かなり上まで行ったが、ヤブがひどくなるので少し引き返し赤ペンキを探した。疲れてきた私には、どの岩も赤く見えた。 ガイド資料を読み直した。「右の別の沢に入るが下からはわからない・・・」と記述。「下からはわからない!!」私は一本の倒木 を思い出した。確かに倒木の右に小さな谷筋があった。もし木が倒れてなかったらあの沢は見つからないはず。みんなで相談し、そこを登りつめることにした。倒木には目印のため赤いスリングを掛けてきた。そこを坦々つめると、念願の登山道に でられた。その沢は、「はるおちゃん沢」と命名。
靴を履き替え下山。1時間で降りきり、片貝川にみな汗を流した。車デポ地までオロロに追われながら歩く。20分も経過したころ、「はるおちゃん、ほんとに2キロなんけ?」私の読図だと、2キロ余り。お疲れさんでしたぁ!
富山労山のインデックスへ。
富山労山のホームページへ。