山行報告 剱岳・池ノ谷
- 山域・山名
- 剱岳・池ノ谷
- 山行形態
- 登山
- 山行日
- 2005年4月28日
- メンバー
- 中村秀樹
- コースタイム
- [一日目]
6:00 馬場島→7:00 取水口→9:30 池ノ谷二俣→12:00 剣尾根R2取付点→16:30 馬場島
- 毎年剣尾根ドームを目指しています。
一番最初は4年前ですが、この時は深いガスで景色は何も見えませんでした。その後毎年行こうとしますが失敗続きで今回は3回目か4回目です。しかし結局今回も失敗しました。
登山届けを出して車をデポして白萩川に沿って歩きます。
取水口手前で石づたいに左岸に渡り取水口を越えてすぐ雪渓の上を右岸に渡り30分ほど歩くと池ノ谷出会いに到着。この日渡渉はありませんでした。
ゴルジュ帯を通過すると視界が開け剣尾根や三ノ窓、長次郎の頭が見えます。
ただ、この辺りから風が出てきて二俣に付く頃はかなりの強風となりました。雲がすごい勢いで流れ、息をするのも辛く、足も風でもたつきます。「目出帽持ってくれば良かった。でも今日は降水確率0%だからそのうち風もおさまるだろう」と思い一歩一歩を進みます。
雪渓は腐りひどい時は膝までグボり、アイゼンも決まらず、風はますます強くなり、しかも谷が深いので逃げ場がありません。
やっと剣尾根の2番ルンゼである[R2]に着きましたが[R2]取り付き付近は締まった雪渓の上に数日前に降っただろう5cm程度の雪の層ができていたみたいだったのと、けっこうバテバテだったのでそこを終了点として来た道を引き返しました。
不完全燃焼気味だったのでもう「30分かけて三ノ窓に行こうか」とも思いましたが、とにかく風が強いのでそのまま馬場島へ戻りました。
下りはグリセードでも良かったのですが、以前調子にのってやりすぎて登山靴の底がツルツルになったのと、アイゼン外すのは辛い傾斜なので今回はプラスチックの板と言うか簡易ソリを持参。要所要所で使いました。傾斜が強いので左俣下りすべてで使えなかったのですが、スピードコントロールできればなかなかいいなという感想です。
=追伸=
取水口手前でアイゼンを白萩川で洗いザックの横ポケットに入れていたのですが馬場島手前で無くなっている事に気が付き馬場島派出所の署員の方に「届出あれば電話ください」と言って帰ったのですが、その日の夜8時頃、「届けでありました」とのこと。あんな場所でしかも夜届けてくれるなんてちょっと驚きでした。この日の山行は誰にも会わなかったのに誰なのでしょうか。でも言ってみるものです。届けてくれた方ありがとうございました。
池ノ谷左俣 |
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池ノ谷左俣 |
池ノ谷左俣 |
剣尾根・R2 |
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日本海側から見た北方稜線 |
小窓ノ王 |
三ノ窓 |
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