先週の立山川の状態が、渡渉も無く非常に良かったので今週も行く事となった。今回は走り出したら止まらない快速ランナーの御2人をお招きして、山頂までのサバイバルレースが展開されようとしている。
立山川下部の雪割れは前回より進んでいるものの、通過には全く問題は無く、毛勝谷出合付近でプチ藪漕ぎは有りましたが、ここを過ぎると雪割れは無く坂川さんと私はシール歩行となる。カガミ谷との分岐(室堂乗越に向かって一本の尾根が走っている)で別山に近い左の谷へ進路をとる。
この谷は稜線まで真っ直ぐに伸びており、傾斜もさほど無く(シール歩行が出来る位)下りは快適な滑降が約束される。田中さんはボードをずっと担いでいるにも関わらずガンガン先頭を突っ走る。坂川さんも途中からスキーを担ぎ壷足で本気モードに入る。私も2人に遅れない様必死に付いてゆく。
標高2000mを越えると数日前に降ったと思われる新雪が現れるが、ある程度締まっており歩き易い。そして思ったより早く稜線に到着。空は雲が掛かり始め、暗い感じではあるが立山をはじめ室堂周辺の山が一望できる。山の斜面は雪が豊富(真っ白)で何処でも滑られる状態であり、6月に入ってもまだまだ滑れそう。雷鳥沢のテントは僅かだが雷鳥坂の斜面には20人位の人(殆んどがスキーヤー)が見える。ここから剣御前小屋までも雪は繋がっており最後の頑張り所である。流石にみんな疲れたのか喘ぎながら小屋に到着。剣がどんよりとした曇の中から辛うじて見る事が出来たが天候の悪化を予感しており、別山に繋がる斜面も雪は無く、ここで軽くラーメンタイムにして下る事にした。
そしてお待ちかね、ここから標高差1500mの滑降の開始である。最初、御前小屋西側直下の急斜面を立山川に直接滑降しようと思っていたが、ガスが掛かり視界が利かなくなって来たので却下。往路を下る事にする(室堂側は視界良好)。稜線のコルまでの斜面は多少雪が引っ掛かる感じはあるが先ず先ずの滑り。コルから立山川源頭部は落石が少なく斜度、雪質といい最高の斜面でした。下部へ来ると雪は波打ち辛い滑りとなる。毛勝谷出合からはスキー(ボード)を担いで下り本日の山行を終了。今回の山行により、来年は馬場島〜立山川〜剣沢雪渓〜小窓雪渓〜西仙人谷〜白萩川〜馬場島の剣岳周回コースが実現出来そうで今から一年後が楽しみです。
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