尾根の途中から大笠山 | 標高1000m辺りのブナ林 |
猿ガ山方面 | 最後の急斜面 |
登ってきた尾根を見下ろす | 山頂にて |
大門、大笠方面 | 遠方の山は医王山 |
袴腰山(手前)と高清水山系 | 標高1100mのブナ林 |
尾根上第二の鉄塔 | 取付き点を下山した所 |
当日は、日本百名山である福井県の荒島岳へ行く予定だったが、前日の天気予報では昼前から雨が降り出すと言っていた。雪ならまだ良いが、強風で雨ではたまらないので、リスクの高い荒島岳はやめ、高速道路でアクセスが非常に楽になった五箇山の猿ヶ山へ行くことにした。
五箇山インターを降りれば、じきにブナオ峠入口の林道ゲートに到着。小杉を出て僅か40分である。林道の入口の積雪は約1M。取り付きは、すぐ右の脇谷右岸の尾根で、林道を50M程行き登りやすい斜面から取り付くが、早朝だと言うのに異常に気音が高く、雪はグシャグシャ。何とか尾根上に出て、ここからは忠実に尾根を登る。途中、鉄塔が4本現われるが、2本目の鉄塔は見晴らしも良く、最初の休憩にはちょうど良いところだ。4本目の鉄塔からは下りがあるので、左を巻くと良い。このあたりで酒井さんが着いて行く自身がない(下りはあまり良い滑べりにならないと判断された)と言われたので、3人で再出発。酒井さんは早々に下山し、タカンボースキー場で待機してもらうことになる。しかし、ここからが本当に良いところでした。
標高1000Mになると尾根もぐっと広くなり、幹周りが2〜3Mもありそうなブナの大木が整然と並んでいる。1221Mのピークからは広いなだらかな稜線が山頂直下まで続いており、このあたりが一番良い感じのところである。最後の急斜面を登り切ると、だだっ広い山頂に出た。
風は非常に強いが、天気は思ったよりも良く360度の展望が広がっていた。北側の風の当らない斜面で昼食後、滑降の開始。雪質は悪いが、僕にはそんなことはどうでも良かった。今、ここに居るというだけで、とても幸せな気分になる。第4鉄塔手前のピークまではあっと言う間だったが、この後が非常に長かった。腐れ雪、アップダウン、ヤセ尾根、薮など悪い条件がいくつも重なったが、何とか無事林道ゲートに到着。
思ったより行程が長く、かなりハードな山行ではあったが、上部の良い雰囲気を味わえば辛いことも吹き飛んでしまう、そんな充実した山行だった。
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