山行報告 熊野川・三枚滝

一段目の前で記念撮影
行き先
熊野川三枚滝
山行年月日
2004年11月28日(日)
山行目的
三枚滝が見たい
参加メンバー
富樫正弘(L)、坂川範夫、松井繁良(記)
コースタイム
上市町役場7:30→熊野川ダムP8:35…(林道)…入渓9:50…砂防堰堤上10:08…二俣11:25…一段目の滝11:33〜11:52…(左岸を巻く)…二段目の滝12:20〜12:45…(左岸を巻く)…二段目の滝上部13:10…三段目の滝直下?の淵13:25…左岸を巻くが時間切れで引返し決定14:45…二俣15:30…砂防堰堤上16:15…(林道)…熊野川ダムP17:30→上市町役場18:10
トンネルから歩く

先週の堂谷で今シーズンの沢は終了の予定だったが、富樫さんからメールをもらい三枚滝を見に行くことになった。当初の予定は、午前中に熊野川、午後に雑穀の三枚滝を見に行くという欲張った計画だったが、林道の土砂崩れのため熊野川ダムで通行止めとなっており、時間的に考えて熊野川の三枚滝だけにした。後で考えると、二つはちょっと無理な計画だったようだ。

ダムの駐車場に車を止めて、トンネルを抜けしばらく歩くと、地滑りで山全体が大きく崩れ林道がダム湖に落ちこんだ現場に出た。慎重にそこを越えると、工事用のトラックなどが三台止めてあった。上流の工事現場の車で、土砂崩れで閉じこめられたらしい。ほぼ一時間で小原の集落跡に着く。播隆上人の石碑をながめてから、上流のヘリポートらしきアスファルト舗装された広場横から沢に入った。前回同様、富樫さんが先頭でヤブを払いながら進む。砂防堰堤を右岸から高巻くと、ひろびろとした河原に出た。想像していたより格段にすばらしい渓谷をのんびり進む。遊歩道でもつければ、そこいらの観光地にはまず負けないだろう。

熊野川遡行の様子
二枚目の滝壺
深い淵ーこれが三段目のハードル

二俣を左に進めば、すぐに一段目の滝が見えた。写真を撮ってから、左岸を巻いて一段目上部へ。すでに二段目の滝も見える。滝壺まで行ってみたが、大きなプールのようだ。夏来て泳いだら気持ちよさそうだ。その滝壺からは上部に登れそうにないので、下りてきたところまで戻り、再度左岸を高巻いた。二段目の上部には出たが三段目は見えない。しばらく上流へ進むがまだ滝は見えず、深い淵に遭遇。泳がないと進めそうにないので、またまた左岸を高巻くことにする。大岩がごろごろするルンゼを慎重に登るが上部に大きな一枚岩があり、そこを避けてどんどん登らなければならない。ようやく岩を越え、木に掴まりながらトラバースする。降りられそうなルンゼに出たので慎重に下るが、先ほどの深い淵の上に出てしまった。ずいぶん高巻いたつもりだったが、まだ足りなかったようだ。また登り返してトラバースする。今度こそ大丈夫だろうということでまたまた慎重に下るが、河原に出る最後のところで急崖となった。ザイルを出せば下れるかもしれないが、三段目の滝はいまだ見えず、滝下に出るという保障もない。対岸には取水口に行く作業道らしきものも見えるが、河原に下りてその作業道に辿り着くまでに試行錯誤すれば時間切れで暗くなるかもしれない。ここは来たルートを戻るのが得策だろうということで、引き返すことになった。

苦労して登った崖を下りて、また登り返して下りて、をくり返してなんとか二俣まで辿り着く。その後は、ゆるやかな河原を急いで下りる。暗くなる前に、少なくとも林道には出たいものだ。おかげで、行きの半分くらいの時間で林道に出た。これで安心だ。あとは林道をひたすら歩くだけ。暗くて足下がよく見えなくなった崖崩れ箇所もなんとかクリアーし、真っ暗なトンネルを抜けて、ようやく車に戻ることができた。

無事帰りました

ちょっと滝を見に行くつもりが、一日がかりになるとは思ってもいなかった。だが、すばらしい滝を見ることができたし、来年の楽しみも残ったし、とても印象に残る一日となった。


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