山行報告 毛勝山

毛勝山山頂にて
山域・山名
片貝源流、毛勝山
山行形態・ギア等
フリートレック(奥野)、ツボ足(坂川)アイゼン・ピッケル 特別な登攀具はなし
山行日
2004年5月8日
メンバー
奥野(L、記)、坂川
コースタイム
成谷堰堤前広場(530m) 6:15 → 阿部木谷出合の橋(713m) 6:45 → 900m 7:15 → 大明神出合(1234m) 9:00 → 山頂(2414m) 11:40〜12:45 → 成谷堰堤前広場 15:05

今や積雪期は「スキー倶楽部・富山労山」と化してしまった我らの富山労山、非スキー組には申し訳なく思っているところ。で、今回はスキー無くても一緒に楽しめる毛勝山に行くことにし、坂川さんを誘っていざ出発。

車は成谷堰堤前の広場まで、標高およそ500mあまり。広場には既に車が10台近く、多くが他県ナンバーで毛勝のメジャー化をつくづく感じる。林道を少し進むとまた車が数台、こりゃ阿部木谷は銀座だわ、と予想。片貝山荘までにデブリは二箇所程だが、何もせずに放っておいたら消雪は6月になりそう。毛勝の体力レベルが上がるのは良いことなので、林道を歩くのは我慢しよう。

900m付近の大堰堤を横断し、左岸に出た辺りから雪に乗る。板菱で一ヶ所割れていたが、雪は全体に豊富で通行に支障はない。デブリで泥だらけになったところを越え、大明神沢出合に到着、一息入れる。後から大勢が上がって来る人々に追い立てられるように出発、快晴の雪渓をのろのろ登る。

毛勝谷を登る

途中で先日(4月29日)小又橋で挨拶した方と出会う。富山ハイキングの盛安さんだった。三又を過ぎると斜度が増す。先行は4〜5名くらいか、下からは大勢が来るようだ。途中、人の頭程の石が転がってくるので「ラク!」の大声をかける。幸い落石は雪渓脇のシュルンドへと落ちて行ったが、やっぱりここはこの落石が恐い。登りの途中、雪渓を見下ろして腰をおろすのは実に気持が良いものだが、それだけは止めた方が良い。上を見て休もう。

スカイラインが近くなり、疲れがひどくなってきたら稜線だった。一気に視界が広がり、剱岳の雄姿がまず眼に入る。続いて黒部を巡る山々から後立山、釜谷から猫又に至る稜線、雲一つ無く素晴らしい快晴。前回は雨とガスで何も見えなかったので、この眺望には大満足する。山頂で先着の人達としばし談笑したのち、稜線に上がった辺りに戻りラーメンにした。

さて、ボウサマ谷を滑べり降りる。稜線付近の人、登って来る人、既に降り始めている人、大勢に見守られて滑べるのは実に良い気持、急斜面が快適だ。でも、最初の急斜面を楽しんでしまったら、あとは登り降りのトレース等で凸凹の雪面に高度を下げるだけになってしまった。ここを楽しいスキーにしようと思ったら、もう少し早い時期が良さそうである。大明神沢出合でスキーを脱いで坂川さんを待つ。

あとは、テクテク歩いて林道に戻り、林道をこれまたテクテク歩いて成谷堰堤前広場の車に戻るだけ。良い天気で暑いが、新緑と残雪、ツツジとタムシバ、道端のカタクリにショウジョウバカマ、今だけ現われる期間限定の滝など景色に変化があって、初夏の林道歩きは意外に疲れない。爽やかな風のなか車に戻り、初夏の毛勝の余韻を楽しみながら帰路についた。

--- 写真提供、富山HC盛安さん。どうもありがとうございます。---


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