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去年カンジキで登った土倉山、今年はスキーで滑べりました。1月の大雪警報のとき、雪崩で進めず大品山に転進したときのリベンジです、一応は。2月にしては暖かい土曜の朝7時前、林道取り付きに到着。折戸峠が少し凍結していた程度で、1月のときの雪が想像できないくらい。去年は、降雪直後のキンと冷え込んだ凍てつく朝だったが、今年は春先のよう。それでも林道取り付きの積雪は2M近く。
林道からスキーで進む。適度に締まった雪は、スキーでほとんど沈まず、あっさりと尾根取り付きに到着。スギ植林の急斜面を斜登行で強引に登る。植林を過ぎると、雑木がうるさい急斜面。私はスキーを脱いで担ぐが、尾田さんは強引にスキーのまま登り切る。尾根取り付きから100M程高度を稼ぐと、薮がぐっと少くなり傾斜も適度にゆるんで快適な登行になる。
尾根は広く、傾斜も適度で実に気持が良い。木立の間隔もスキーで滑べるのにちょうど良い感じ。1000Mを過ぎると展望が開け、ちょっと霞んだ剱岳も雄姿をあらわす。振り返ると、すぐそばに大倉山。やや息があがってきたころ、大倉山からの稜線のジャンクションに着く。一気に視界が広がり、毛勝から剱にいたる大展望が眼前に広がる。これこそ、去年厚いガスの向うに心眼で見た景色である。
ひとしきり記念撮影をしたら、少し下りたところで昼食を摂るべく下り始める。上部はサラサラの新雪で、実に気持が良い。一下りしたところで昼食。昼食後、一気に尾根取り付きまで下る。最後のヤブと植林の急斜面こそ、フリートレックの出番。上部も気持の良い斜面で大満足の一日だった。
土倉山はすぐ隣の大倉山に較べると、道もなくほとんど紹介されることもないうえ、地形図には山名の記載すらない地味な山ですが、登ってみると実に良い。スキーもカンジキも新雪も残雪も全部楽しめます。このまま道などできず、ずっと静かな山であって欲しいものです。
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