赤谷の入り口は、チョット暗い | 滝の横もコケでヌルヌル |
行けるかなぁ… | |
帰りに支谷で記念撮影 | 同左 |
今回は高原川支谷の赤谷に(前回の沢上谷よりさらに2つ上の谷)、沢登り2回目で挑戦する。新潟県や福井県が梅雨末期の集中豪雨で大災害を蒙った直後であり、飛騨地方にも大雨の影響が及んでいる可能性が高く、半ばあきらめながら出発。天気は曇り空でまずまず。当初赤谷へは、赤谷出会いで高原川を渡渉して入る予定であったが、予想通り高原川の水量は多く、渡渉は困難と判断し、手前の芋生茂橋を渡って行くことにした(車は同橋の袂に駐車)。
橋を渡って約10分で、送電線の巡視路を見つけ、ここから東に赤谷を目指した。約50分で赤谷に到着。水量はやや多いが、濁りは少なく、遡行可能と判断してスタートした。
次々と堰堤が現われその都度、巻く。最初にでてきた滝(3m)では右側を小さく高巻いて懸垂で降りた。続いて現れた8mの巨大堰堤は右側に鎖があり、ここから這い上がる。次に現れたのが5mの滝。左から高巻いたが、これがやや危険であった。フィックスロープが残置されていたが、かなり風化し、一見しめ縄の様で貧弱である。決して、これには頼るまいと思っていた矢先、未熟な私は足を滑らせ、この縄のお世話になってしまった。反省!その直後の朽ちた木の橋を通るところでは、ほぼ全員がこの縄に頼らざるを得なかった。リーダー曰く、「ここはザイルを出すべきであった」とのことである。本流に戻り遡行を続ける。
その後も薄暗いゴーロ帯は続き、天候のせいもあってやや暗いイメージだが、苔生したところも多く、小滝の連続したところでは、日本庭園を思わせるなかなかの景観である。やがて見えてきた7mほどの滝では、尾田さんが果敢に直登。立ち木に支点を確保し、ザイルを下ろしてもらってクリアーした。
この後、胸までつかる淵が数回あり、足がやっと届く状態のミニゴルジュでは、津田さんにはザイルをつかって泳いでもらった。体が急激に冷えてきた。この後もゴルジュ、滝が連続するが、時間制限もあり、これらは左から大きく高巻くこととなった。降り立ったところからは、やや明るく開け、数分で吊橋残骸のある二股に着く。入渓から約4時間半。ここで昼食。この上がいよいよお目当ての18mの滝や壮観なナメ床の連続が見られるらしいが、残念ながらタイムリミットにて遡行終了となる。
右岸を約50m這い上がり、それと思われる植林用の軌道に出る。ここからが長かった。途中、支流を4回通過したが、3番目の支流は、疲労状態でも遡行意欲が湧いてくるような総スラブのナメであった(ここで記念写真)。山道はやがて西に方向を変えてゆき、杉林を抜けると芋生茂谷集落に着く。帰路で2時間。疲れました。
徒渉、へつり、滝の直登と高巻き、泳ぎ、など変化に富み、ザイルワークを実践で教わるのにちょうどよい沢でした。しかし、上部までの遡行は日帰りではちょっときついようです。
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