富山県勤労者山岳連盟 冬山訓練

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11月23日快晴

7時立山駅集合、室堂の積雪は30cmで雪不足だが好天に恵まれたからか人は多かった。8時15名全員ケーブルに乗り美女平着、バスに乗り換え9時過ぎ室堂着。ほんの一時間で、ひと足早く冬の世界であった。

全員で簡単に自己紹介をしてから雷鳥沢へ向かう。雷鳥沢で適度な斜度を捜し、堀講師の指示に従い訓練を始める。今回のテーマは、行動中の事故回避のための訓練なので冬装備のザックを背負ったままで行うよう指示される。午前中は、歩行・滑落停止を行う。午後からは、スタンディング アックス ビレー・弱層なだれテスト・トラバース・回収型ピッケルアンカー・スノーマウントを行い、宿泊の為のテント設営した後、雷鳥荘へ行って大日岳遭難事故ビデオを見た。暖かい部屋でビデオを見ているうちに眠くなりテントへ戻るのがいやになってきたが、小屋泊まり組を恨めしく思いながらテントヘ帰った。

テントに戻り宴会になったが 明日も天気が良さそうだし訓練は9時からで余裕がありそうなので、早めに起きて剣御前山へ登ろうということになった。

11月24日快晴

5時起床。6時剣御前山めざし出発。早朝で気温が低いためか空気が澄み切っていて眺望は最高である。剣御前山山頂からは剣・後立山・槍ヶ岳・富山湾・能登半島と360度展望が楽しめ、この壮大な絶景に言葉を失ってしまった。まさに早起きして登った甲斐があったというものだと思う。記念撮影をして剣御前小屋を経由し、雷鳥沢へ深雪をけちらしながら最短コースで降りた。

9時からの訓練は、コンパス・地図を使っての机上講習・ホワイトアウト時の地形判断・ビーコンを行い午前中で全メニューが終了した。

普段の山行では、このように時間を取って訓練・練習等はできないので、今回のような実践的訓練は非常に勉強になった。今後の山行で大いに役立つと思うので今回のような訓練・講習会を定期的に行っていきたいと感じた。

今回の堀講師には事前準備を含め講習等行なって頂き参加者一同感謝します。


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