山行報告   土倉山(どっくらやま)

どっくらやま頂上にて
山域・山名
土倉山(どっくらやま)
目的・形態
登頂、カンジキハイク
山行日
2003年2月2日(日)
メンバー
松井、坂川、奥野(L、記)
コースタイム
林道入り口 7:25 → 尾根末端取り付き 8:30 → 頂上 12:45〜14:00 → 尾根末端取り付き 15:00 → 林道入り口 15:30

前回(1月18日)は、重たい雪に苦しんで時間切れになり、1200で引き返したので、今度は登るぞ、と気合をいれて身仕度を整える。登山口は、早月川伊折橋右岸側にある林道の入り口、標高399M。積雪は、約1Mあまり、入り口林道案内看板もほぼ雪で埋まっている。

天気は上々で、気温は非常に低く雪が軽い。小一時間で尾根末端に到着。今回は、末端から急斜面の杉植林地を登ることにする。胸つく急登だが、思ったよりもラッセルは酷くない。30分程ガンバって、植林地を抜け傾斜がゆるむ。あとは、高みを目指して登るのみ。

おおよそ標高1000M付近で、右手に釼岳の勇姿があらわれる。東芦見の稜線から大日までを従えて、素晴しい展望。ラッセルはしんどいけど、雪が軽いので前回よりは進みやすい。前回引き返した地点を11時頃に通過、先を急ぐ。

やがてぐっと傾斜がゆるみ、自然林が気持の良い広い尾根を行くようになった。下山時、トレースが消えガスにまかれるとちょっと厄介なところ。尾根は、緩斜面を過ぎると再び傾斜を増し、大倉山からの稜線とのジャンクションに向かってひたすら登る。12時を過ぎても未だジャンクションに到達できない。空模様も少し悪くなり、時おり小雪が舞い出す。

疲労で足が重くなった頃、ようやくジャンクションに到達、右手に少し行くともうそこより高いところは無い。地図で予想してたとおり、かなり広い台地状の頂上だった。看板も目印も何にもなく、残念ながら釼岳の大展望もガスのカーテンの向こう側。

頂上は寒いので、少し下ったところでフライを被り昼食をとる。フライの中で火を焚くと、さっきまでの寒さが嘘のように温かくなった。冬の山は、フライを被っての昼飯が楽しい。

十分に暖を取って休んでから下山にかかる。下山開始14時。坂川さんは一気に駆け下って行ってしまったので、私と松井さんは後からゆっくりと下りて行った。それでも、15時には尾根末端の取り付き地点に下山、最後は尻セードで滑べり下りた。4時間以上かけて必死に登ったのに、下山は呆気無いくらいに速い。無事登頂を果たした充実感に浸りながら林道を歩き、15時30分林道入り口到着。

土倉山は、「どっくらやま」と読むそうです。末端の急傾斜植林地を除けば、山スキーにもまずまずだと思います。尾根最上部、ジャンクションの手前に少し狭い部分もありますが、問題になる程ではなく、初心者にも比較的安全に登ることが出来る山です。ただし、標高差ほぼ1000Mというのは、かなり大変です。雪が締まれば、ずっとましでしょうが、4月にはいると尾根下部は薮が出てきそうです。また、土倉山や大倉山、細蔵山等をめぐる谷も探ってみると面白いと思います。


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