今回のカンジキハイクは、津田さんがカンジキデビュー。雪たっぷりの林道を鍋増谷奥の取り付き目指して歩く。歩きはじめは雨交じりのみぞれが、やがて湿った雪にかわる。雪は重いものの、ラッセルはさほどではなく、これはもしかすると頂上を踏めるかもとあわい期待が胸を交錯する。
小一時間歩いて目指す取り付きが見える。鎬増谷の支流を橋で越え、取り付きを見あげるが、急斜面の植林地で少し進んでみる。進んではみたが、よさそうな登り口はみつからず、面倒なので尾根の土手っ腹の急傾斜に取り付き、小一時間足掻いて尾根上に出る。なかなかワイルド。
最初小薮が多少うるさいが、やがていい感じの尾根筋になる。時おりガスが晴れて、鎬増谷を挟んだ対岸の細増山への稜線や、振り返ると大倉山が見えたりで良い尾根道だ。
お昼すぎ、それまでかかっていたガスが切れて、もうそこが頂上か、と思っていたピークのそのまた奥に白く高いピークが見える。あと一時間程度はかかりそう、ということで、今回はここ(1200M付近かな?)でお昼にして下山した。風はなく、視界はさほど好くなかったが、それでもガスの切れ間から時おり周囲の山々を望むことができた。大倉山、中山といった釼岳をめぐる中級山岳に多くの人が登るようになったこの頃、残された静かな山だ。
下山にかかるが、意外と遠い。最後は、取り付きめがけて急な植林帯を一気に下った。ここは、登ることも十分可能で、次回のリベンジではここを登ろう、等と考えながら、車を目指して林道を急いだ。春先、3月中頃なら、多くの野鳥のさえずりをBGMに行くことができそうですね。
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