山行報告   尾瀬

山域・山名
尾瀬
山行期間
2002年5月25日〜26日
山行目的
尾瀬横断一人旅
コースタイム
群馬県
鳩待峠 4:12 → 山の鼻 4:55 → 燧ヶ岳からの日の出 5:15 → 龍宮小屋 5:55 → 県境 6:04
福島県
県境 → 見晴 6:24 → 雪渓撮影場所 7:09 → 尾根に出る 8:05 → 山頂付近 8:30〜10:00 → 尾瀬沼ビジターセンター 11:30 → 一ノ瀬 13:06 → 大清水 13:50 ==(-_ゞ ネムネム==ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)oブーン== 帰宅 21:36 (@´_`@) チカレタ

写真はここ

群馬県の巻

鳩待峠で一枚写真を収めて、いざ出発!後でパンフレットで知ることになるのですが、尾瀬は東京電力の私有地でそこの協力もあって木道が整備されており、峠からずっと木道歩きです。峠を出発ということで、尾瀬ヶ原まではずっと緩やかな下りです。左右を林に覆われ、木々の間から至仏山が見え隠れしていました。途中、水芭蕉の群落があり、パチリ!デジカメだとお金を気にせず、どんどん撮れます。今回75枚撮りました。(そのうちまともなのは、10枚程度・・・。)

ここで、今回の強行軍になったいきさつをお話します。当初は尾瀬湿原の水芭蕉が目的でした。しかし、これでは今ひとつ遠路はるばるきた甲斐がありません。そこで、近くにある至仏山に登って、尾瀬ヶ原を散策して帰ろうと考えていたのですが、インターネットで調べると、6月いっぱいまでは、植生保護のため登山道は閉鎖されているらしい。(°m°;) アレマッ!

これでは尾瀬ヶ原の水芭蕉だけ見て帰ることになってしまいます。そこで、燧ヶ岳に目がいったのですが、ここに登って尾瀬ヶ原の水芭蕉を見るとなると、大清水からの往復ということになりますが、歩行距離が35kmもあり、マラソン並なので、とても無理のように思えてきました。せめて、鳩待峠からの出発で、尾瀬ヶ原、燧に登って、大清水に下れば、26kmと距離もぐんと近くなるのですが、車を峠から大清水まで回送してくれる人がいない。

ウーン /(-_-)\!Σ( ̄口 ̄;;「そうだ、大清水から峠までバスが出てないかな?」と、早速インターネットで調べてみると、あったんですねー。戸倉を分岐点に峠、大清水に向かうバスが・・・・\( 〇 ⌒   ▽   ⌒ 〇 )/わぁい♪ 。そんなわけで、一日で尾瀬ヶ原で水芭蕉を見て山に登るという、難題をクリアーできたわけです。

1時間足らずで、至仏山荘のある山の鼻に到着。そこで、100円払ってキジを打って、最初の目的である、尾瀬ヶ原の散策。イメージでは湿原全体が水芭蕉で埋め尽くされているのを想像していましたが、実際は普通の湿原で、小川などの要所々々に水芭蕉が群落を形成しているといった感じでした。

尾瀬ヶ原を群馬側から歩いていると、正面には男性的な燧ヶ岳がそびえ、右肩から太陽が昇っていました。その一方で振り返ると、なだらかな山容の至仏山が朝日に赤く染まり、尾瀬ヶ原の水芭蕉とよくマッチしていました。(写真ではもう、赤くは染まってないけどね・・・。)

水芭蕉のほかにはどんな花が咲いているのか、辺りを見回しながら歩いていると、春の定番ショウジョウバカマを発見!ほかに黄色い花が咲いていて、デジカメに撮って、帰ってから調べたところ、リュウキンカという花らしい。そんな感じで、山や花を見ながら歩いていると、時間が経つのも忘れ、龍宮小屋に到着。名前の由来は、近くにある沢の水溜りからきたもので、大正10年(1921年)夏に関東水電(今の東京電力)が尾瀬ヶ原を測量したとき、富士見小屋主人の萩原武治らが発見し、長沢の水がそっくり、穴の中に流れ込んでしまうのを見て驚き、この穴は竜宮まで通じているものだろうということで呼ばれるようになったそうです。

さて、小屋の前で小休止後、しばらく歩くと何やら立札が・・・。見てみると、どうやらここが県境らしい。

福島県

尾瀬ヶ原は群馬県と福島県の間にまたがっていることを肌で感じながら、足を進めていくと、見晴に到着。さらに進めると、道は分岐して、一方は尾瀬沼、もう一方は燧へと続いている。今回の第二の目標である燧ケ岳への登頂を目指し、足を上へ進める。しばらく歩くと、タオルを発見!持ち主がいたら渡そうと思い、それを持って登ることにする。

途中から道は谷あいを詰めるような感じになって、雪渓が出現!登山道の道標が見当たりませんでしたが、地図と磁石と足跡をたよりに、上を目指す。1時間も歩くと、最初の登山客を発見!(・_☆) キラーン  よかったー!登山客に会えて・・・。「タオルを落としませんでしたか?」と尋ねたが、どうやら違うらしい。さらに進んでいくと、大学のサークルを発見!ここでも尋ねたがまた不発。そうこうして登っていくうちに、尾根に出ると雪も消え、山頂はもうすぐだ!

燧山頂到着!目標達成!!天気は快晴で山頂からは丸見え状態!近くには尾瀬沼をはさんで至仏山、その横に武尊山、赤城山、日光のほうに目をやると尾瀬沼の向こうに端正な台形の山、男体山や女峰山、白根山。東には帝釈山。北には会津や越後の駒ケ岳、西には平ヶ岳、巻機山、谷川連峰も・・・。双眼鏡持ってきて本当に良かった!できることなら、日が暮れるまでここにいたかったです。

燧ケ岳は「柴安2356m」と「俎(まないた)2346m」の2峰があって、前者のほうが10メートル高い。この2峰間には深い落ち込みがあって、その崖には雪がべったりと付いている。しかし、ここを通らないと、尾瀬沼に行くには、きた道を戻らないと行けないので、慎重に降りる事にしました。半分ぐらいまで降りたところで、あとは滑り台の如く、♪シュルシュルーお尻が冷たく、靴に雪が入りましたが、雲上の滑り台は気持ちよかったー!俎に登り返し、そこでも四方の山々を再確認しながら大休止を取り、あとは尾瀬沼に向けて駆け足だー。

長英新道と呼ばれる、燧〜尾瀬沼間は木々に囲まれ雪がずっとあって、木に塗られた赤いペンキがなかったら、道に迷ってしまいそうでした。ここを駆け足で下っていると、何度も滑りそうになって、転ぶまいと無理して足をつっぱたのが運の尽き・・・。両足こむら返りになって、~(>_<。)イタタ・・・・。なんとか痛みをこらえながら、足を労わって進むこと1時間ちかく、林からいきなり、尾瀬沼に飛び出しました。

しばらく歩くと、ビジターセンターに辿り着き、そこで大休止。そこに着く頃は、もうお昼近くで、観光客も大勢来ていました。ツバメの大群が小屋の周りを飛んでいるのが印象的でした。

沼の周りをしばらく歩いて三平峠にさしかかる頃、沼の方を振り返ると、その向こうには今登って来た燧が・・・。これが私の見た最後の燧ヶ岳の雄姿でした。

三平峠から大清水までは下りのみ。1時間も山を下ると、一ノ瀬に到着。そこからは約3kmの林道歩きで、1時間後無事、大清水に到着。戸倉行きのバスを待つ間、そこでお土産を買って帰宅の途につきました。

エピローグ

2時20分のバスに乗り込み、20分後駐車場に到着。急いで帰ろうとしたのですが、案の定、沼田のインターに行くまでもなく力尽き、セブンイレブンで仮眠を取る。そうすると何やら雨音が・・・。どうやら夕立らしい、雨に遭わずに済んでほっと一安心・・・・・・する間もなく、そこで焼肉弁当とコーヒーを買って、300kmの道のりを走破するのであった。


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