冬山デビューの今シーズン、3度目にして初登頂することができた!!うれしくてうれしくてうれしくて♪天気も良く、富士山・八ヶ岳・南アルプスまで見える絶景♪「冬山を始めて本当に良かったぁ」と思える山行だった。大島さんありがとうございました。GWは剱岳行きましょう♪
連休は晴れとの予報を聞き、今回は登頂できるぞと胸が高鳴る。市民病院で、夏の八ツ峰行きとは違い元気な隊長と合流する。41号線から神岡のほうへ入ると気温は−4度、路面の雪も凍っている。目の前に西穂高岳が現れた!!
始発のロープウェイに乗り、いっきに2000Mまで登るとガスに覆われておりがっくり。小屋へ向う登山者はすでに歩いており、トレースがばっちり付いている。カンジキを履いて歩き始めると、つぼ足の人ばかりで苦戦している様子。どんどん追い抜き進んでいくとあっという間にラッセルしている先頭(長岡の2人組のおじさん)に追いついてしまった。非力な私を含めて4名で、後ろに約20名の列を従えて小屋までのラッセル地獄が始まった。多いところでは胸までのラッセル、トレース跡もなく、赤布を頼りに進んでいく。やっぱり冬山は怖い。
2200Mさぁ〜小屋への急登の始まりというとき、小屋の人2人がトレースをつけに下りてきた。「こんなことしちゃいけないんだろうけど〜…」なんて意味深な言葉を残して引き返していった。なんか変な気分で、トレース跡を登り小屋へ着く。風は強いが青空が時々顔を出し、天気はまずまず。時間もあるので、稜線でテントが張れそうなところを探しながら先へ進むことにした。
岩稜のアイゼン歩行、耐風姿勢、予想を上回る強風と初めてのことばかり、ガスも出てくるし大島さんを見失わないように歩く。丸山ピークを少し越えたところにテントを張った跡がありそこで幕営することにする。雪ブロックを掘っては積み上げテントがすっぽり隠れるまでに1時間を要した。2人用テントは想像していたよりも広く快適。携帯がつながり山岸君からのメールを確認でき鍬崎山とつながっているような気がしてうれしかった。酒を飲んで、夕飯を食べ、ぐっすり熟睡し次の日を迎える。
翌朝まず思ったことは、「一晩中横揺れしていたテントが飛ばされなくて良かったぁ」ラーメンを食べて準備し外に出ると満天の星。「やばいー!!」。眠かった頭もやっと目が覚め登頂するぞという気持がふつふつと沸いてきた。
八ヶ岳方向からの朝焼けが美しく、目指す山頂への稜線もくっきりシルエットとなって見える。相変わらずの強風、慣れないアイゼン歩行、ガニ股にしたり、平行にしたりいろいろ試しながら登る。雪は風で吹き飛ばされるので、アイゼンでぼつぼつのトレース跡が残っていた。岩壁をトラバース、岩を登り独標へ立つ。独標からはザイルを出すこともなく下りる。ここからは未知の世界。山頂までにいったいいくつピークがあるのだろう。登っては下り、巻いたりしながら山頂を目指す。雪庇の出ている細い稜線、岩がごつごつ出ている谷、落ちたら終わりかなぁなんて考えながら登る。大島さんは「アイゼンを引っ掛けるな!」と耳にタコができるくらいに言うし。岩場でのピッケルの使い方も教えてもらい、全身で登る。山頂の立て札が見えると、うれしくてうれしくて1歩1歩大切に登り念願の登頂を果した。どの山がなんて山か教えてもらい、写真をたくさん撮って、後ろ髪引かれる思いで下山する。帰りにいくつピークがあるか数えていたけど結局分からなくなってしまった。(帰りにロープウェイから数えたら合計9つ、多分・・)
「下山はとくに慎重に!」との言葉を胸に慎重過ぎるくらい慎重に歩く。帰りもザイルを出すことはなかった。(アンザイレンしているパーティーを2つ見かけた)雪がついていて夏よりも歩きやすいくらいだ。遠く独標にはたくさん人がいるが山頂まで向う人は10人いただろうか。下山途中、昨日一緒にラッセルした長岡の人たちと再会。登頂を祝され、登頂を激励し別れる。山での出会いは大好き。不思議だけどずっと前からの知り合いみたい。
テン場に到着し緊張も解けホッと一安心。犬のようにデジカメを持って走っていたらアイゼンを引っ掛けて転倒、スパッツ・カッパを破ってしまった。「あんなに言ったんに〜」と言われてしまい返す言葉なし…。テントを片付け、また重いザックを担いで下山する。小屋からのトレースはしっかり踏み固められ歩きやすい。連休中日とあって登ってくる登山者も多い。1時間あまりでロープウェイに到着する。帰りは西穂小屋(¥500)でお風呂に入り、そばと生ビールで下山祝いし帰宅。
うれしくてうれしくて言葉に表せません。私の表情を見ればどんなにうれしかったか分かります。水曜日に事務所に見に来てみてください。
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