山行報告   池ノ谷左俣

池ノ谷二又
山域
剱岳剣尾根(を目指して…)
目的
剣尾根ドーム登頂
山行日
2002年8月17日〜18日
参加者
中村、奥野
コースタイム
8:15 取水口→9:55 雷岩→10:40 小窓乗越→16:00 剣尾根ドーム裾テント設営
6:15 テント出発→6:45 左俣支流→7:30テント場到着→8:15 テント場撤収→10:00 二俣→12:00 小窓乗越→13:30 取水口

いつものごとく白萩川を雷岩付近まで沢装備、小窓尾根取り付き付近で沢装備をデポして登山靴に切り替えて急な登りの小窓尾根に取り付きます。しばらくしたあたりからガスがかかりだして湿度が高く、そのためかいた汗が蒸発してくれないので汗ダクになり小窓乗越に到着しました。

早月側からの崩壊による土砂の堆積

その後池ノ谷に下りしばらく進むと早月尾根側から対岸小窓尾根まで届く寸前の規模の崩壊があり、通行に支障はありませんが、作りかけのダムのようにいく手にあったのでビックリしました。

二俣に到着してもガスで視界がききません。しばらく一服してから左俣に進み10分ほどで崩壊地に出会います。崩壊地を右岸からやりすごします。ガスで視界がきかないのと荷物が重いのとで思ったほどピッチが上がらず、結局この日はドームの裾の大岩の縁を整地してテントを張りました。テントは大岩の縁なので谷からの落石は心配ありませんが、夜中2・3回落石の音が暗闇の深い谷にこだましてちょっとした経験でした。

ガスたち込める池ノ谷左俣

次の日は晴れ。池ノ谷尾根出会いから[左俣支流]に少し入ったところでR2(ルンゼ2)を眺めると、どうもルンゼは硬い雪渓が詰まっているようで、さらに取り付くまでの谷にはイヤな感じで雪渓が残っていたことからそこを終了点として下山、テントを撤収。

軽量化のためアイゼンを車に置いて来たので両側崩壊していた雪渓の通過に念のため奥野さんにザイル確保してもらい、その後はしばらくコンテでR10まで下りました。(アイゼンを持ってこなかったことに大反省です。)

池ノ谷尾根末端から…

崩壊地も問題なくクリアして二俣到着。池ノ谷下部を下っている途中振り返ると、昨日はガスで見せてくれなかった剣尾根の姿は迫力満点でした。

池ノ谷下部富高岩屋付近まで来ると池ノ谷はガスがかかりだしました。日本海からの風が屏風のような北方稜線にぶつかることで池ノ谷はよくガスに包まれます。一服しているとその先にある池ノ谷ゴルジュを上流から少し見てみようということになり、ゴルジュを少し偵察してから富高岩屋に戻り小窓乗越→雷岩→取水口と無事戻りました。

剣尾根ドームから朝日をうけて黄金色に輝く剱岳ピークと北方稜線を見られなかったことはとても残念です。来年必ず達成したいと思います。


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