沢靴を新調して生まれて初めての入渓に、桑首谷を選んだ。何度も登った事があり土地勘もある大倉山に突き上げる谷である。一般登山道の入口に車を停め、林道を行く。約30分で最後の堰堤につき、左側(右岸)にある梯子でこれを越え、いよいよ水にはいる。沢靴で水に入ると、実に快適。事前に聞いたところでは、比較的簡単な沢であるとのこと、コース経験者の平井さんをメンバーに得て、意気ヨウヨウと遡行開始。
やがて、初めての滝が現れる。落差は2Mあまり。滝の右側を水しぶきを浴びながら乗り越える。見たところ簡単に行けそうな感じだが、落ちる水の圧力は思った以上で、ホールドが脆く、ちょっと緊張。滝を越えてもう少し行くと、流れは二俣に別れていた。地図を出して、右を選び、少し登ったところで小休止を取る。
右側(左岸)からの突破を諦めて、少し引いて滝を眺めて、左側(右岸)の薮を登る事にする。平井さんに先頭を交替して、薮に突入。薮の中には、不安定な石があり、これが落ちるので、それぞれ距離を取り一人づつ登り、無事最初の滝の上に出た。上の滝は右側から突破できそうだったが、滝の上に出たところで、立往生する。ザックにロープを縛って落し、下で待つ平井さんに拾ってもらう。空身になると簡単に移動できた。滝の上からザックを引っ張り上げたが、中に入れていた携帯電話が逝ってしまっていた。
やがて再び谷は二俣に別れる。地図を出して、左を選ぶ。高度計で1000Mを超える辺りで水が枯れた。枯れ沢を30分余り登ったところで薮に突入。平井さん先頭で、薮を漕ぐ。12時20分過ぎ、待望の登山道、ほぼ狙い通りの場所に出る。登山道を右に数分で大倉山旧頂上。ラーメンタイム後、三角点のある本物の大倉山ピークへ行く。後で地図を見てみると、今まで頂上と思っていたところは、頂上手前の頂上とほぼ同じ高さのピークのようだ。それにしても、どうやって三角点を見付けたのだろう。
私と福田さんはザックに入れて来たトレッキングシューズに履き替え、平井さんは渓流タビのまま下山にかかる。沢登りは普通の登山道を歩くのと違って、全身運動だったので、登っている時は気づかなかったが結構疲れている。途中、平井さんは走って下って入ってしまった。渓流タビでよく滑べらないな。私は疲れていたので福田さんにつき合ってもらってゆっくり下った。それでも頂上から1時間余りで登山口に無事到着。
沢初体験の感想と反省点。
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