山行報告   大日岳(称名から)

山頂
山域山名
大日岳 2498m
山行目的
登頂
山行年月日
2001年5月4日
参加者
奥野(L)、尾田、酒井(記)
コースタイム
アルペン村 6:30 → 大日岳登山口 7:30 → 猿ヶ馬場 9:30 → 11:00 大日平山荘 11:30 → 13:40(14:40) 山頂 ― 下山開始 15:00 → 大日平山荘 15:40 → 牛ノ首 16:30 → 登山口 17:05

念願の大日岳を初アイゼン・ピッケルで登頂することになり、どきどき、わくわく。アルペン村に行く車の中で大熱唱したけど緊張は高まる。

称名滝駐車場からの遊歩道は崖崩れのため一般者は通行止めになっており、門番のおじさんに「本当にひどいからきーつけられ。」と言われ「本当〜?」と疑いつつ登山口に向かう。しばらく行くと土砂が崩れ遊歩道にも散乱しており、「げげっ…。」おじさん疑ってごめんなさい…。

さぁ登ろう
さあ、いよいよ登山開始。雪が始めからついておりアイゼン・ピッケルで登り始める。快調に歩き出すと向かいの谷から「ごごごごごっー」とすごい音をたてて雪が崩れていった。恐ろしい…。雪が残っている谷を避けるようにして登っていく、と雪が切れ四方八方やぶに囲まれてしまい、仕方なく引き返し、夏道に沿って登って行く。猿ヶ馬場で一息入れ、牛ノ首の坂を見て気合を入れる。ここからは、称名滝、ハンノキ滝、アルペンルートの曲がりくねった道が見え、そして大きなカモシカにも会う。

牛ノ首の急な坂をピッケルを使い慎重に登る。あっという間に登り切りあとは、大日平への急坂。途中大きな岩、木のはしご、雪のついた細い尾根を登り、あと一息と言うとき、奥野さんが谷のほうへ10mほど滑落。後ろを歩いていた私は唖然。ピッケルを使いスピードを落として止まったという奥野さんの話を聞いて帰りに雪訓することを心に誓う。

無事大日平に着き、ひたすら雪原を歩く。ガスも出てきて、進んでも進んでも同じ景色で気持ちも萎えてきた。ガスの中うっすらと大日平小屋が現れ、やっ たー!!大日平山荘は除雪作業をしていて営業はしていなかった。こんな山奥に人が 住んでるんだな〜としみじみ思う。

大日への道
ここで、エネルギーを補給し写真撮影もし、近くて遠い大日岳に向かって歩き出す。進んでも進んでも近づかない…。バナナボード2本食べてエネルギー満タンのはずなのになぁ〜。途中、尻セードであっという間に下りていく2人組みと出会う。ガスが晴れ、薬師岳、鍬崎山が元気付けてくれた。鞍部までの急な坂にさしかかると、血管が破裂しそうなくらいの動悸で3歩進んでは立ち止まり、くたくた…。血管が破裂したら…と要らぬ事ばかり考えて登る。大日小屋が見えてきた、雷鳥、剣や立山も見えてきた。元気が出てきてやっと山頂に到着。

山頂からは剣の頭が少し見えただけで雲海が広がっていた。久々に会うハイマツも顔を出していた。到着したとたん疲れもふっとびお腹がぺこぺこ。山頂は風もなく快適、とても気持ちが良い。途中から遅れていた奥野さんは気力で登ってくるだろうと尾田さんと話し、案の定、一時間後奥野さんは現れた。早乙女岳から登ってきた人もいて、山頂は5人とにぎやかだった。天気も良いし暖かく最高!!

下りは、待望の尻セード。ジェットコースターよりもおもしろい!!途中表層雪崩とともに滑り、なんだか変な気分。「もっと急坂が続けばいいのに」と…登りでは考えられないことを思う。忘れず、ピッケルを使った雪訓をやってみる、なかなか止まらず難しい。奥大日から滑ってくる山スキーのパーティーに出会う、板を担いで大日岳へと登っていく、いったいどこへ行くのだろう。大日岳を右手に「あんなところまで登ったんだ〜」としみじみ思いながら大日平を歩く。

牛ノ首からはピッケルを使い慎重に下りていく。遠くで雪崩の音が聞こえてくる。「ひーこわい!」を連呼、うるさかったかな〜。2度、激しく転んだが無事下山。向かいの壁の景観が朝とは違っていた。なんだか山の怖さを味わった。体力ないな〜トレーニングしなきゃ。


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