山行報告   赤谷の頭

山域山名
赤谷の頭
山行目的
登頂
山行年月日
2001年3月18日
コースタイム
上市町役場 7:05 ==== 取り付き 7:55 --- 600M地点 8:26 ---
876M地点 9:56 --- 11:00 頂上 12:20 --- 13:30 取り付き
参加者
平井、酒井(夕)、奥野(L,記)

二万五千分の一地形図 大岩の右上、伊折のすぐ西に赤谷とが早月川に注いでいて、この谷の源頭 1046.1M のピークが「赤谷の頭(あかだんのずこ)」。谷の右岸沿いの尾根を登る剣岳の展望台の一つ。「富山山紀行」によると、当会では平成5年12月に一度登っている。当時の山行メンバーの一人、宮崎さんにコースの概略を聞くと、「橋のたもとから右岸を登り、すぐに尾根に取り付いて後は高みを目指すのみ。」とのこと。今回のメンバーは、私を含めここは初めての人ばかり。

午前7時、上市町役場に集合すると、他の山の会もここを待ち合わせ場所にしていて、彼らも赤谷の頭に行くとのこと。こちらはコース経験者無しなので、「是非一緒に行きましょう。」とお願いする。空模様はあいにくの雨、天気予報はお昼には晴れると言ってたけど…。伊折の手前の早月川にかかる伊折橋を渡り赤谷橋のたもとに車を停める。同行するはずの別グループは、雨がひどいので様子を見ると言うので、私達は天気予報を信じて出発することにした。結局誰にも出会うことが無かったので、彼らは山行を中止したのだろう。

赤谷橋のたもとから右岸を数十M入った所で左手の杉林に入り、すぐに急な斜面に取り付く。一登りで尾根上に出て、そのまま尾根を辿る。間もなく左手から林道が延びて来て行く手の尾根を横切っている。林道の上は尾根の続きだが、芝生の崖のようになっていて尾根上へ登ることができない。林道を少し左に行くと、雪のついた斜面があるので、これを登ることにする。20M 程の登りだが、かなり急で途中雪が切れかかっていて嫌な感じ。再び尾根に出ると 50M 程の急な登り。この登りの手前で一本いれる。


 
標高約 600M 地点 立山杉の巨木
標高約 600M 地点 立山杉の巨木

 

急斜面を登り切ると、少し平坦になりマンサクがほころんでいる。辺りはまだ雪景色で、芽吹きもまだまだだが、春は確実に訪れようとしている。

876M 地点を過ぎると尾根が痩せてきて、雨もミゾレから雪に変わってくる。天気予報は… 天候回復の予想は… この辺りから立山杉の大木が見られるようになる。1000M 辺りから尾根が広くなり、ガスがかかりトレースが消えると厄介なところ。最後の登りにかけてまた尾根が痩せてくるが、難しいと言う程ではない。痩せた尾根を一頑張りで頂上に着く。頂上は意外に狭いが、この頃には雪もあがって穏やかな曇り空になっていた。


 
最後の登り 頂上から
最後の登り 頂上から

 

地図とコンパスを使って平井さんの「一口地図コン講座」を聞く。道の無い山を雪を辿って登る楽しさの一つがこれです。一旦上がったいた雨混じりの雪がまた降り出し、寒くなったのでテントの外張りを被ってお昼にする。中で火を使うと別世界のように暖かい。メシを食って、しばし歓談する。

帰りは往路を引き返すが、尻セードできる程尾根は広くなく、広い所は滑べる程斜面はきつくないので、ほとんど歩いて下った。今回は、登りのトレースがばっちり残っていたので、迷う心配は全く無かった。時々雪の下の空洞を踏み抜いてしまったけど、それも雪の山の楽しい一コマ。最後の一下りにさしかかる頃、ミソサザイがさかんにさえずっていて、春の訪れをまた実感する。谷々・山々に鳥達のさえずりが溢れる季節も、もうすぐ。

出発する時はかなり雨が降っていたが、車に戻った頃には日もさしてきた。剣は残念ながら雲の彼方だったが、天気予報と天気図・ひまわりの写真から晴れると予想して出かけて良かったと思う。帰りにはアルプスの湯で汗を流して家路に着いた。


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