前夜から低気圧の通過による悪天候で、これは中止だなと思いながらも、ほとんど土砂降りの上市役場に集合した。集まってからも行くかどうか迷いながら、取り敢えず登山口まで行くことになった。しかし予想に反して、山に近づくごとに天気は回復し、小降りになっていた雨もやがては雪となっていった。林道から登山口に入ると、昨夜から降っていた雪が綺麗に積もっており、冬のカンジキハイクに理想的な状況になっていた。
1000M地点でカンジキを履いて、これからの深雪に備える。実は、カンジキを使うのが初めてで、きちんと靴と合わせていなかったが、まあいいかと思い適当にとりつけた。かんじきをつけてからはけっこう雪が深く、ラッセルが必要で、最初膝くらいから山頂付近では傾斜もきつく腰近くの雪を押しのけて進まなければならなかった。奥野さんや福田さんのベテランはさすがに速いが、これが冬山初めてという山岸君も、富山県人だけあって頑張っていた。一方で僕は、トップにつく度にかなり苦労した上、きちんとつけていなかったかんじきが幸か不幸かすぐ外れるハプニングで、すぐに交代となっていた。結局下山までに4回外れたが、おかげでかんじきの付け方がよくわかった。頂上でカップラーメンなど、各自昼食を取ったが、このころには雪がかなり強くなっていた。下山は尻セードを使い、どんどん高度を下げていって、かなり早く登山口につくことができた。
山頂からは、ほとんど見晴らしがきかなかったが、登山道や林道の冬景色はとても綺麗で、ちょっと良いホワイトクリスマスだった。トナカイもサンタもいなかったけど…。
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