山行報告                僧ヶ岳

山域・山名
僧ヶ岳(1855m)
山行形態
山スキー
山行日
2008年3月2日
メンバー
尾田(L) 扇原 小林 坂川
コースタイム
 5:57  250m  片貝川第二発電所手前300m橋詰
 7:31  450m  尾根取り付き
 8:43  900m  900mピーク
11:18 1600m  成谷山
12:34 1855m  僧ヶ岳山頂
15:00  900m  900mピーク
16:17  250m  片貝川第二発電所手前300m橋詰


富山平野から眺めると剣、立山と言った有名な高峰がズラリと並んでいますが僧ヶ岳も負けていません。
魚津市から見ると毛勝山の左側に大きく弧を描く巨大な山体が見えます。
全国的には余り知られていませんが、富山県人にとっては憧れの山なのです。
先月、先生と名人が宇奈月から登頂された投稿が有りましたが、私達は片貝川第二発電所の方から入って見る事にしました。


僧ヶ岳に登るコースは色々考えられるが、何処から入っても距離は有るし標高差も大
きい。スキーで行くからには降りも快適さが必要です。今回のコースは最もスキーに
向いていると思い行ってみる事にしました。


2、3日前の予報は悪かったが今日は先ず先ずの天候になりそうだ。魚津市街から片貝川をさかのぼる。
第二発電所手前約300mの片貝川に掛かる橋詰に車を停める。その橋の手前の林道(片貝川右岸)をシールを付けて歩き出す。

林道の積雪は50センチ位。右下の片貝川を見ながら林道は徐々に高度を上げていく。
所々枝沢が有り雪の切れ掛かっている所も有ったがスキーを外す事はなかった。1時間余り歩くと目標の尾根が見えてきた。
林道が大きく右にカーブしている所で柏尾谷の入口付近でもある。



取り付き斜面は杉林で、じきに雑木林に変わると急斜面になってくるが、尾根が広い(痩せてはいないと言う程のものです)ので
登り易い所を探して登る。
地図上900mピークの主尾根に合流すると傾斜は緩くなる。ここからはブナ林の快適な尾根を登って行く。

標高1150mまで来ると尾根はいっそう広く緩やかになり、地形を良く把握していないとアップダウンにはまる(降りでは上り返しは
2,3度有ったがシールを貼るほどでも無かった)。
地図上1288mピークから一旦降ると、主稜線の成谷山(1600m)までは快適な登行が続く。



成谷山まで来るとようやく僧ヶ岳のピークが見えてきた。と同時に南東には谷(毛勝谷)を大きく開けた毛勝山が圧巻だ。
山頂まであと標高差で250mだが、ここからが非常に長かった(きつかった)。
稜線上はそれ程危険な所は無かったのだが、小さいピークが次から次へと出てきて(降りは殆んど滑る事が出来ます)気持ちが
萎えそうになった。しかし天気は快晴、風も穏やか時間もまだ余裕があるのでゆっくり時間を掛ける。



そして歩き始めて6時間半余り、念願叶い積雪期の僧ヶ岳に到着する事が出来た。展望は申し分なし。
山は勿論だが富山平野(湾)もクッキリと見渡す事ができた。風が冷たいので滑降の準備をして下山に掛かる。

稜線上は雪が軽いのでスキーが良く走る。成谷山から標高差300m余りがこのコース最も楽しい斜面だった。
当初の計画ではアップダウンを嫌い、成谷山頂から左隣の成谷を滑り、標高1050mで通常の尾根にシールで100m上り返す事も
考えていたが、初めてのルートでもあり時間が掛かると思い往路を下った。
標高1150mから900mピークの間も快適な斜面だった。

900mピークから狭い急な尾根を嫌って、主尾根をそのまま滑り七尾山(830,3m)とのコル(750m)から谷を降って行き、取り付き斜面の
林道に出た。気温が高く谷は雪がグサグサで雪崩れている所もあり、滑っていて良い感じはしなかった(反省!)。
林道は多少滑ってくれたので半分以下の時間で帰ってこれた。



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