山行報告        猫又山〜毛勝山

山域・山名
猫又山(2378m) 毛勝山(2414m)
山行形態
山スキー
山行日
2007年5月12日
メンバー
尾田(L) 坂川
コースタイム
南又谷取水口(920m)5:15〜釜谷出合(1090m)6 :00〜二又(1430m)7:00〜稜線(2180m)9:00
猫又山(2378m)9:55 〜中谷二又(1448m)11:15〜毛勝山(2414m)14:50
最終堰堤(920m)16:45 〜宗次郎谷出合広場(840m)17:25


朝4時に宗次郎谷出合に待ち合わせ。ここに車1台デポして南又谷へ移動。車は取水口まで入れました(ラッキー!)。

最終堰堤を過ぎても谷には雪は全く無い。兼用靴で河原歩きは辛いので左岸の緩い斜面を、雪を拾いながらツボで歩く。
標高1250m付近でようやく谷も雪で埋まり、ここからシール歩行開始。稜線直下は傾斜は急ですが、何とかスキーで登った。
稜線に出ると剣のお出ましです。いつ見ても本当に素晴らしい!!。
この先も雪は繋がっており右から巻くようにして山頂に到着。

猫又谷二又稜線で剣をバックに猫又山頂にて


滑降の準備をして山頂直下北寄りからドロップイン。
滑り出しはそれ程の傾斜でも無かったでのすが、100m程降った所でノド(急斜面)を通過しなければならない。
2日前に降った雪(10cm)が乗っかっており、坂川さんは小規模な表層雪崩で50m程流されたが直ぐに止まって良かった。
中間部から下はデブリや凸凹斜面が多く、私達の滑走技術では辛い滑りとなった。中谷二又まではやっと着いたと言った感じ。

山頂直下の滑りノドを覗き込む(下が見えない)ノドを過ぎた所

ここから右又を毛勝まで1000mの登り返しですが行くしかありません。
正面(毛勝南峰と釜谷のコル)に巨大なセッピが見え、あんなの落ちてきたらひとたまりも無いねと話しながら歩いていると、ゲゲッ!本当に落ちてきました。
凄い勢いで落ちてきます。広い谷の部分(標高1750m)を歩いていたのでどっちへ逃げようか右往左往していましたが、幸い雪崩の末端は私達の50m手前で
止まりました。
エゲツナイ物を見てしまいましたが、良い(?)体験をしました。
気を取り直して雪崩の跡を横目で見ながら脇を通過します。毛勝山へは直接突き上げるルンゼを登りましたが、残り300mが本当に辛かったです。
山頂付近が見えているのですが中々足が動かない。それでも山頂までシールで登りきる事が出来ました。

まだまだ急斜面が続きます中谷右又から上部の見上げ雪崩れた直後のデブリ跡


山頂着が15:00前だったのでもう人はいませんが、沢山の踏み跡があり東又源頭斜面にもシュプールがありました(多分あの人かな?)。

風が強いので1人ずつ毛勝南峰をバックに


降りは大人しくボーサマ経由で滑りました。とは言っても上部はかなりの傾斜。
新雪があり快適に降る事が出来ましたが、大明神沢出合から下部は凄いデブリで、最終堰堤付近までスキーをしつこく使った為か板はボロボロ。
ようやく長い旅は終りましたが、無事怪我も無く計画を遂行出来たのですごく嬉しいです。

毛勝谷の滑り毛勝谷の滑り


今回計画の段階で猫又と釜谷のコル付近から中谷へ滑り込む事も考えていましたが、初志貫徹の意味から今回の山行になりました。
中谷登りの途中で出合(標高1750m)からこの谷を観察しましたが綺麗な斜面でした。
これだったら毛勝山まで標高差で300m少なく距離も大分短いです。参考までに。

全工程  中谷詳細行程

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