山行報告




山域・山名
白鳥山・しな谷
山行形態
沢登り
山行日
2005年7月18日
メンバー
鈴木(琢)(L)、清河、奥村(記)
コースタイム
常願寺P6:10 → 巨大堰堤前車デポ8:09 → 小滝の連続10:55 → 大滝(昼食)12:15 → 沢と登山道クロスポイント13:52 → 車デポ地16:00

鈴木さん、清河さん。跳ぶ、蹴る、跳ねる、しがみつく。まるでスパイダーマン!

常願寺パーキングに6時集合。沢デビューとあってか、私は30分も前に到着。清河さん、鈴木さんも到着し、一行はしな谷へと向かった。

上路集落を通過し、しな谷の巨大堰堤前に車デポ。準備を整え巨大堰堤にからみつく。ジャブジャブと一行は入渓、少し進むと渓は狭くなりだした。木々が生い茂り、枝は沢を覆い、くもの巣が私たちを歓迎してくれた。徒渉して一時間も経過したであろうか、若干一名が遅れだす。間なしに一服状態が続く。しかし、日差しとたわむれる沢水の美しさに励まされ、はるおちゃんは立ち上がり小滝の連続に従った。遅れながらも2人の後を追ったが、清河さんの姿はあれど鈴木さんがいない。近寄ってみると、なんと鈴木さんが小さい瀞場で冷水に浸かっていた。(うらやましかったが、マネできない。残念!)さらに進むと10m3段の滝に出くわす。右岸を高巻きすんなり?通過。落口で小休止。コースを確認するが、ルート経験者がいないので一行には不安が募るばかり。「なんせ、行ってみんまい」の言葉に先をあずけ、小滝の踏破におよんだ。

陽も昇りつめたころ、20mもあろう鼓ヶ滝が銀の水しぶきを振りまき私たち一行を迎え入れた。鈴木さんが、高巻できそうなところを探しに右岸を少し登ったとたん「こんなところに、高巻道がついとるでぇ」「えっ、こんなところにそんなもんあるわけなかろーがよ」と登っていくと、「きゃ、登山道じゃねぃあんかぁ」と、そこへハイキング姿のオッチャンが現れた。きびしいヤブ漕ぎでの登山道到達を覚悟していたわりには、あっさりと発見できたことに一行は胸をなでた。オッチャンにいろいろ聞いたが「ここから下まで30分ぐらいですよ」(エッ、俺たち4時間もかけて登ったんに、こいつアルツハイマー?)軽く聞き流し、再度大滝前へ戻り登山道発見と、大滝の美しさに歓声をあげた。昼食タイムとしたが、鈴木さんのザルラーメンはひんやりとうまそうだった。

1時間以上の大休止の後、大滝を攻めようとしたがヌルヌルで危険なため、左岸の高巻も試みたが草付きと風が出てきたため断念。オッチャンの話に、すぐ上で沢を渡ったというポイントを確認するため登山道を登った。15分ほど登ると、確かに徒渉地点があった。そこは滝の落口に近く、扇ノ滝であった。鑑識係は証拠写真を撮り、下山開始とした。途中、山姥ノ洞で休憩し上路集落を見下ろした。下山してきた登山者と話をしたところ、このすぐ下まで車で入れ駐車場もあるとのこと。あのオッチャンの話のウラがとれた。再び下山を開始したが、駐車場より下はすでに廃道と化され歩行が苦難であった。途中、道が消え往生したが沢越しの道が見つかり下山を急いだ。長いガケ淵の道を下り、やっとの思いで巨大堰堤に到着した。堰堤下で汗ばんだ体を休め、一行は帰路についた。


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