山行報告 毛勝山(東又谷経由)

山域・山名
毛勝山(東又谷経由)
山行形態
山スキー
山行日
2005年5月8日
メンバー
尾田佳隆
コースタイム
成谷出合(538m)5:55〜6:15=取水口(937m)7:20=三階棚滝(1150m)8:45=西北尾根上部(2150m)11:50=毛勝頂上(2414,4m)12:25〜13:30=三階棚滝14:10=成谷出合15:50

残雪期の毛勝山東又谷(ひのまただん)は、一度行ってみたいと思っていたが、今年は残雪も多いので上流の三階棚滝も雪で埋まっている事を期待して出掛けて見る事にした。

車は成谷出合付近まで入り、ここからスキーをザックに括り付けて、所々デブリの有る林道を歩き出す。取水口を過ぎ、最後の堰堤を右岸から越えた所で、川の流れに行く手を阻まれる。しまった、堰堤下の一寸不安定なスノーブリッジを越えて左岸に渡れば良かったと思ったが、戻るのもしゃくだし流れの穏やかな所を探し強引に渡りきる(帰りは堰堤下のスノーブリッジを利用)。

モモアセ谷出合付近は広々とした雪原で谷は埋まっているが、この先の谷が狭まった所は水流が少し出ている。そして問題の三階棚滝は半分顔を出しているが、雪がしっかり着いており簡単に通過する事が出来た。これを過ぎると谷は急に広がりを見せ、シール歩行が可能になったが、渡渉に少し手間取ったとは言えここまで2時間半も掛かってしまった。時間は9時丁度、標高はまだ1200mで山頂まで更に1200mも有るが、後はこの広い谷を登り詰めて行くだけなので体力勝負になってくる。谷をどんどん詰め、東又谷源頭部に近づくと西北尾根の上部に出る。ここまで快調な足取りであったが、山頂まであと200mが辛く、息絶え絶えで登っていると山頂から3人組が下りて来て、その中の1人がオダさんですか?と尋ねられる。何で分かったのと思ったらその人は昨年初雪山でお会いした黒部のシュンちゃんこと飯田さんでした。この人達は毛勝谷を登り西北尾根を下るという事でした。山頂に着くと単独行が1人だけでひっそりとしており、後からガイド付きのツアー登山者(5人)が上がって来たがスキーヤーは誰も見えない。360度の展望を楽しんだら次のお楽しみと行きますか。

山頂直下の斜面は少し急だがザラメ雪で滑るのには丁度良い。谷の中間部は少し狭まるが休まずに一気に下る。三階棚滝まではあっという間で、最終堰堤までは何とかスキーを使い以降スキーを担ぐ。途中スキーを担いだ山菜取りの2人組みに出会う(安田、鈴木琢の両氏)。遅立ちの2人は東又谷の偵察という事で入ったのですが、例の渡渉地点で進退窮まり、山菜取りに切り替えたようです。残念!!

三階棚滝までアプローチは長いですが、この先は素晴らしい斜面が広がっています。おのれを鍛える(忍耐)には良い谷だと思いますが?。

東又谷上部より谷を見下ろす 西北尾根上部 西北尾根と駒ケ岳
毛勝南峰と毛勝谷上部 毛勝頂上 同じく頂上の様子
 三階棚滝

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