山行報告 早月尾根

早月小屋
早月小屋
2600から本峰
2600から本峰
2600から別山尾根
2600から別山尾根
2600から富山平野
2600から富山平野
1700付近の尾根
1700付近の尾根
山域
剱岳(早月尾根)
期間
平成16年5月25日〜26日
参加者
中村秀樹
コースタイム
7:10 馬場島 → 12:00 早月小屋 → 14:00 2600m(幕) 7:20 → 12:15 馬場島

1日目 馬場島〜2600m

家庭の事情から、しばらく山に行けなくなるのと、今度の週末予定していた小窓尾根は尾根下部がけっこう雪が解けていること、そして予報では週末天気が悪いということで、急遽早月尾根経由で剱岳へ行き、頂上の祠の裏でテントを張って翌日は付近を散策することにしました。

天気は晴れと聞いていましたが、馬場島からは曇り/ガスでたまに小雨も降りました。1,600mあたりからほぼずっと尾根上の雪の上を歩くようになります。楽して高度を稼ぐということで2,200mの早月小屋でアイゼンを付けます。小屋はやっていませんでした。

2,400mあたりで雲海の上に出て快晴となる。小窓尾根や北方稜線が手に取るように見えました。早月尾根右手にある大きな2つの谷(毛勝谷と東大谷)を隔てている左尾根が早月尾根に合流している2,614mピーク手前への登りは傾斜もあり、少しいやらしかった。前日3〜5cmの降雪があったようで、それに加え快晴のため雪はグズグズでした。

そこを登りきるとしばらく見えなかった剱岳頂上がすぐ目の前に現れました。この時点で14:00。頂上へは行ける計算になりますが、[エボシ岩]への登りの雪を見ると「確保無しの単独では行けない」と判断。2,614mピークでテントを張り、付近を散策してから小窓尾根を眺めてのんびりしました。

結局この日は誰とも会わず、剱岳独り占め状態で8時に寝ました。

2日目 2600m〜馬場島

5時起床。けっこう良く寝た。

朝食を食べ荷物を整理して付近を散策。そして7時20分頃下山を開始。2,614mピ−ク手前の傾斜を下っていると単独の人が一人登ってきました。さらに下ると早月小屋手前で今日朝馬場島から登ってきたという人と会う。話をすると「雪がけっこうあるのでもう帰る。さっきも池ノ谷側に10mほど滑落して木に引っかかった」とのこと。こりゃ危ない。でも木に引っかかって良かった。

無雪期に池ノ谷ゴルジュ後半を安全に見るために一旦早月尾根1900mまで登り、そこから子尾根に沿ってゴルジュへ下るルートを考えているのですが、今回はその子尾根の具合を見るのも目的でしたが、見る限り行けそうでした。

グングン下ると1,800m付近で一旦トレースを見失うがしばらくして妙なトレースを発見。何も考えずにそのトレースについて下るとどうも地形がおかしいく、GPSを見てもおかしい。簡易アイゼンと思っていたトレースの跡は鹿のもののようで大失敗。高度にして150mほどのこの登り返しは精神的にかなり辛いものがありました。

遠回りをしたせいで12時15分馬場島に到着。今回も少々不完全燃焼の山行でした。


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