山行報告   池ノ谷ゴルジュ(入口)

概念図
山行日
2003年10月11日
山域
池ノ谷ゴルジュ
メンバー
大島、平井、中村
山行目的
偵察
コース
取水口→池ノ谷出合→入口の滝→F2→取水口

写真もご覧下さい。

日本三大ゴルジュである池ノ谷ゴルジュを無雪期に突破したのは、日本でもほとんどいないとのことで、そのゴルジュの核心部を覗いてみようというのが今回の山行目的です。

取水口に車を止め沢装備で白萩川を遡行開始。

20分程度で池ノ谷出合に到着。出合から最初の滝である[入口の滝](11m)まで約20分。ここまで特別難しいところはありません。

[入口の滝]手前でクランク状となるので、池ノ谷出合からはちょうど[入口の滝]見えません。クランク部を抜けた先の直線約300mがゴルジュの核心部です。核心部を覗くにはまずは[入口の滝]を突破しなければいけません。

[入口の滝]をどう突破するかをしばし議論。「右岸にあるルンゼを登りトラバースして懸垂」「滝真横左岸を直登」「滝手前左岸の岩を登り懸垂」の3案ありましたが一番安全ということで最後の案となりました。人工も交えた2ピッチで[入口の滝]を高巻き、懸垂で河原上部の台地に下ります。台地をしばらく進むとクランク部の先、今日のお目当てのゴルジュ核心部が少しだけ覗けました。垣間見ると両側100m近くの岩壁の間にすごい滝がチラリと見え、想像を超えた光景に絶句してしまいました。

もう少し進んで核心部をハッキリ見通したいということで台地から河原に下り、F2(5m)を高巻こうと1ピッチ登ります。そこから懸垂しても良かったのですが、今度帰る時が大変ということでここが今回の終了点となりました。

谷上部に生えている木々は紅葉が始まったばかりで綺麗なのですが、池ノ谷ゴルジュ最大の滝であるF5・[奥ノ滝]25mは絶え間なく水飛沫を上げ、100m近くある両岸の硬そうな岩からは水が染み出して黒びかりし、絶望的な光景でした。

帰りはF1(入口の滝)を懸垂で降りました。

今回自分はほとんどをロープマンで楽して核心部を覗くことができました。大島さん平井さんのおかげですごいものが見られて感謝しています。


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