山行報告   赤谷山

山域・山名
ブナクラ谷から登る秋の赤谷山
山行日
2003年9月23日(秋分の日)
メンバー
加納、高橋、奥野(L、記)
コースタイム
ブナクラ谷取水口6:50 → ブナクラ乗越9:00〜9:10 → 赤谷山10:40〜11:40 → ブナクラ乗越13:03 → ブナクラ谷取水口15:15

写真集もあります。

今回は、新加入の加能さんを交え3人で赤谷山に登る。紅葉は少し早いかもしれないが、頂上からの剱の雄姿を楽しみに秋のブナクラ谷を辿ることにする。

馬場島から左手の林道に入り、白萩川を渡ると右手に白萩川取水口への林道を分け、行き止りまで進むとブナクラ谷取水口。すでに10台近い車で駐車スペースが狭い。堰堤に立てかけてある梯子は、水をあびて登ることができない。左手の山腹に滑べりやすいトラバース道が踏んである。滑べらないように注意して堰堤の上に出る。大ブナクラ・小ブナクラを超えて、谷沿いから少し登る。最初のこの部分がちょっと解りにくかった。赤布やマーキングに注意しよう。

道は谷から少し右岸側の樹林を上がったところに付いている。途中、右岸山腹がおおきく崩壊し、道が無くなっている場所があるが、マーキングなどで迷う事はない。真夏と違い、大汗かくこともなく二時間あまりでブナクラ乗越着、後立山の山並が迎えてくれた。

乗越で一息入れたら、稜線沿いに赤谷山を目指す。積雪期は、ほぼ忠実に稜線を辿るが、夏道はやや小黒部川をトラバース気味に付いている。途中、一枚岩が点在して露出している場所があり、そこで一息入れる。谷をへだてた向うは後立山、上を見あげると樹林に岩肌が白く、なかなか良い感じ。紅葉が進んでいたらもっと良かったと思うが、それは次回にとっておこう。

あと少しで頂上、ただこの先は、ブナクラ谷側がスパっと切れ落ちている細尾根もあり、それなりに注意が必要。最後、草原状になったところでグイっと登ると剱の雄姿がはじめて現われ、頂上だった。頂上には先客数名、前日から取水口で泊ってきたとのこと、赤谷山も有名になったのかな。私等は、写真を撮ったり白萩山への稜線をほんの少し進んでみたり、一時間程ゆっくりしてから下山にかかった。

ブナクラ谷取水口から登る赤谷山は、登山道もしっかりしていて、天候さえ良ければルンルンのハイキングコース。ただ、頂上直下の細尾根だけは通過に注意が必要。大雨が降れば、増水に注意するところもあり、やはり普通の北アルプスメインストリートとはちょっと違うかもしれません。今度は紅葉の進んだ10月中旬以降とか、雪融け直後の6月頃に着たいな、と思い帰路につきました。


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