山行報告   明星山岩登り

山域山名
明星山西壁P2西稜末端壁大凹角・竜
山行目的
登攀
山行期間
2001年5月28日
参加者
大島(L)、福田(記)
コースタイム
5:00富山 → 6:30 明星山P → 8:30 登山口 → 9:30 取り付き → 9:45 登 攀開始 → 13:00 終了点 → 14:20 取り付き → 16:00 登山口 → 18:30 富山

南壁か西壁か道中考えながら明星山に到着。で、南壁・左フェースに決め、取り付こうとしたが沢の水量が多くて渡渉は無理。西壁に向かった。明星山登山道を1時間歩く、雪渓を詰めて岩場取り付きに到着。

1P目大島氏リード。雪渓の3mほど下から登る。階段状のフェースを越え、ハング下を左に回った所でコール。明星山初登攀の私には出だしのフェースは見た目より手応えがあった。

2P目福田リード。ハング切れ目から上部フェースに出る。(ここ面白い)トポではここまでが1Pになっていてビレイ点がある。右にトラバース後ハングを乗越すのだが、ここからホールドが小さくなり核心となる。まずはフリーで挑むがすぐに限界、A0になる。もう少しで核心を越えるという所で信用していた我が右足がスリップ、「あっ」で落ちる。といっても、2m程なのでケガは無かった。が、以降フリーで登る気力と握力を失い、アブミを使いテラスでコール。悔しい。初めて落下を経験。動揺してフィフィを落とす。

3P目大島氏。テラスを右へトラバースし、そこから直上してすぐにコール。やさしいルートのはずがまだ精神的に難しく感じる。

4P目気を取り直し福田。凹角から始まる。パンプした腕にはきつく、出だしはA0で。そして快適クラック、フェースを登りコール。ここは岩が大変脆く動く石が多数あり落石に注意が必要。ホールドに手をかけたらボロッと取れる。お〜怖い。セカンドは快適フリールート。

下降中 西稜末端屁壁大凹角

5P目大島氏。右上の大きなクラックを越え左に上がっていくと草付になり、終了点に到着。下降はまっすぐ下に懸垂。3回で取り付きへ降りる。無事登攀終了。帰りは例の如く山菜を採り、お土産一杯で下山した。

このルート、あまり人が登った様子はなく、隠れた好ルートである。全体的にランニングもしっかりしていて数も多い。ただし、ビレイ点の残置シュリンゲは古く、ナットが緩んでいるものもある。

今回は平日だったので自分達以外誰もいない静かな春山を楽しんだ。また、自分の実力もわかり、いずれフリーで登れるように練習をするしかないと思った。


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